事前準備が冷静な行動を生みます。
まずは知っておく!
避難場所と避難所の違い
- 避難場所
- 洪水や津波などの異常な現象が起きたときに迅速に逃げる場所。
- 避難所
- 災害などにより、住居を失うなど、自宅での生活が困難となり、引き続き避難を必要とする人や帰宅困難者が、一定の期間、避難生活をする所(学校の屋内運動場(体育館)、近隣センターなどの屋内)
避難場所の種類
- 指定緊急避難場所
- 災害が発生し、または発生するおそれがある場合にその危険から逃れるための避難場所として、洪水や津波など異常な現象の種類ごとに安全性等の一定の基準を満たす施設又は場所を指します。
- 指定避難場所
- 災害の危険性があり避難した住民等を災害の危険性がなくなるまでに必要な間滞在させ、または災害により家にもどれなくなった住民等を一時的に滞在させるための施設です。
- 広域避難場所
- 地震などによる大規模な災害発生時に避難する場所です。相当程度の広さが確保されている大規模な広場(オープン・スペース)になります。
避難所の種類
- 一次避難所
- 災害によって住居等が損壊や火災のため使用できなくなった被災者に宿泊等救援救護を実施するための施設。
- 二次避難所
- 一次避難所に避難した高齢者や障がい者のうち、一次避難所で避難生活を継続することが困難な方を優先的に避難させるための施設。
- 福祉避難所
- 災害によって住居等が損壊や火災のため使用できなくなった高齢者や障がい者のうち、要介護度や障害の程度が高く、一次・二次避難所での避難生活が困難な避難者を避難させる専用施設。
帰宅困難者とは?
- *帰宅困難者
-
地震発生時外出している者のうち、近距離徒歩帰宅者(近距離を徒歩で帰宅する人)を除いた帰宅断念者(自宅が遠距離にあること等により帰宅できない人)と遠距離徒歩帰宅者(遠距離を徒歩で帰宅する人)を帰宅困難者。
引用: 中央防災会議「首都直下地震避難対策等専門調査会」
警戒レベルについて
警戒 レベル | 避難行動 | 市区町村の 避難情報等 | 気象庁などの情報 |
---|---|---|---|
レベル5 | すでに災害が発生している状況。 命を守るための最善の行動を取る。 |
災害発生情報 | 氾濫発生情報・大雨特別警報など |
レベル4 | 速やかに安全な場所へ避難 全員避難 |
避難勧告 / 避難指示 | 土砂災害警戒情報、氾濫危険情報など |
レベル3 | 高齢者・障がいのある方、乳幼児等、避難に時間を要する方は避難。 その他の人は避難準備をする。 |
避難準備・高齢者等避難開始 | 氾濫警戒情報、洪水・大雨警報など |
レベル2 | 避難行動の確認 | 注意情報など | 洪水・大雨注意報など |
レベル1 | 災害への心構えを高める。 | 早期注意情報 | 早期注意情報など |
避難情報について
避難情報はお住まいの市町村から発令されます。
身の危険を感じた場合には、これらの情報が発令されておらずとも避難してください。
- 避難準備・高齢者等避難開始
-
・避難に時間を要する人(ご高齢の方、障害のある方、乳幼児等)とその支援者は避難を開始しましょう。
・その他の方は避難の準備を整えましょう。 - 避難勧告
-
・速やかに避難場所へ避難をしましょう。
・外出することでかえって命に危険が及ぶような状況では、近くの安全な場所への避難や自宅内のより安全な場所に避難をしましょう。 - 避難指示(緊急)
-
・まだ避難していない人は、緊急に避難場所へ避難をしましょう。
・外出することでかえって命に危険が及ぶような状況では、近くの安全な場所への避難や自宅内のより安全な場所に避難をしましょう。
※「避難命令」というものは存在しません。
※上記の順番に発令されるとは限りません。
警戒レベル4による避難勧告の伝達について
◆ 自治体から避難行動を呼びかけの例 ◆
-
緊急放送、緊急放送、警戒レベル4、避難開始。
緊急放送、緊急放送、警戒レベル4、避難開始。 - こちらは○○市(市区町村)です。
- ○○地区に洪水に関する警戒レベル4、避難勧告を発令しました。
- ○○川が氾濫するおそれのある水位に到達しました。
- ○○地区の方は速やかに全員避難を開始してください。
- 避難場所への避難が危険な場合は、近くの安全な場所に避難するか、屋内の高いところに避難してください。
災害について
災害の種類によって安全な避難場所が異なります。
![]() | 洪 水 (こうずい) | 大雨や雪どけなどで河川の水が異常に増加することによって堤防の決壊や河川の水が堤防を越えたりすることにより起こる氾濫現象。 |
---|---|---|
![]() | 崖崩れ土石流及び地滑り (がけくずれ・どせきりゅう・じすべり) |
がけ崩れ…地震や地中にしみ込んだ雨水により急な斜面が突然くずれ落ちる現象。 土石流…山や谷にある土砂が長雨や集中豪雨などにより一気に下流へと押し流される現象。 地滑り…斜面の一部あるいは全部が地下水の影響と重力によってゆっくりと斜面下方に移動する現象。 |
![]() | 高 潮 (たかしお) | 台風や低気圧によって起こる強風や気圧の変化などが原因で潮位がいつもより高くなる現象。 |
![]() | 津 波 (つなみ) | 地震や海底火山によって海底地盤の変動が発生し、海水面の盛り上がりや落ち込みによって波が起こる現象。 |
![]() | 地 震 (じしん) | 地下の岩盤が急にずれ動く現象。 |
![]() | 大規模火災 (だいきぼかさい) | 大規模な建物火災や林野火災。季節風など強風の気象条件が重なることで延焼拡大する可能性もある。 ※地震による火災について特定できた原因の中では電気火災が多くみられている。 |
![]() | 内水氾濫 (ないすいはんらん) | 降った雨を河川へ排水する川や下水路の排水処理能力を超え、建物や土地・道路が水につかってしまう現象。 |
![]() | 火山活動にともなう現象 (かざん) |
噴火現象…地下のマグマの活動により地下の物質が地表に噴出する現象。 火砕流…高温のガスと火山灰・軽石等が山の中腹をなだれくだる現象。 火山泥流…噴火によってできた火口湖の決壊や雪どけなどにより発生した泥水が流れくだる現象。 津波…噴火によって山の中腹が崩壊することで生じた土石が海に流入した場合や海底火山で大規模な噴火が発生したときに発生する可能性がある。 |
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確認しておこう!
指定緊急避難場所
- 自宅、自宅近辺におり、避難情報が発令され為、避難を要する場合
- 災害状況から身の危険を感じ、自宅、自宅近辺から避難する場合
帰宅困難者一時滞在施設
- 通勤、通学、外出先で帰宅困難となった場合
- しばらく安全な場所にとどまり、帰り道の情報を集め、安全に帰ることが確認できた為、徒歩で帰宅する場合