誰が使ってるの?「コイン精米機 」

更新日 2021.07.09

道端にこんな変な建物がたっているのを見かけたことありませんか?

ご存じですか?
怪しげな??箱が街の所々に建っている!

『田舎だけじゃない!』道端や店舗の敷地内、気づけばどこにでもある謎のこの建物。『ATM??』『公衆電話?』『白い軽トラックがよく停まっている!?』『普段着の人も何か抱えて入っていく・・・。』よく目にするけども一体、何なのだろう??幟や看板などに「10kg 〇〇〇円」の表示を見てお米のもしや無人販売!?と思った方もいらっしゃるかもしれません。もしそうであればちょっと安すぎ!?ですよね。

コイン精米機とは?
お米を精米する機械

実はこの建物、お米を精米する機械が入っているのです。
「精米」とは玄米からヌカを除いて白米にすることです。コイン精米機とは利用者が玄米を持参して、利用料金を支払い、それに応じた量のお米を精米する機械です。
少し前までは農家さんでも自前で精米機を持っている方も多かったのですが、現在では老朽化等により新たに購入というよりもコイン精米を利用する方の方が多いというのが実情のようです。

だれでもご利用いただけます!
農家専用ではないのです

『でも使用できるのは農家専用なのでは?』『自分は農家でも組合員でもないから利用できないないかも…』ちょと待ってください!コイン精米機は清涼飲料水の自動販売機と同じように誰でも利用できます。会員制でも農家専用でも組合専用でもありません。どなたでもお気軽に、ご自由にご利用頂けます!

精米をする玄米って?
玄米とは?

そもそも精米をする玄米とはどんなものなのでしょうか。玄米とは白米する前のお米の状態です。

まず田んぼで黄金に実った稲を刈り取とりますがその穂を私たちはそのまま食べているのではありません。 その刈り取った穂は「籾殻(もみがら)」という殻に覆われています。それを取り除いたものが「玄米」になります。見た目は私たちが普段食べている白米と似ていますが、糠(ぬか)に覆われているので茶色っぽい色をしています。

私たちは一般的にはこの糠を取り除いて白米にしたものを炊飯器で炊いて食べているのです。

自分で精米したごはんを食べよう!!

食に対する意識の高まり
時代的背景も後押し

単に玄米というと「発芽玄米」といった健康志向の食品をイメージされる方も多いと思われがちですが、 ここでいうものは玄米を食べるために手を加えた、いわゆる『玄米食のススメ』的なものではありません。
脱穀した玄米で購入・保存し、食べるときに精米をしているということを意味します。

ご存知の通り、ネットの普及等によって国際色豊かな食材や調味料を扱うお店も増え、調理方法や調理器具も多種多様に。食卓が実に多彩となりました。さらには近年、そして単身世帯の増加や長引くデフレ経済の影響、それに伴う女性もフルタイムでの雇用の増加等も反映して「外食」だけでなく「中食」「内食」といわれる家庭での喫食が拡大しています。国内でも様々なレシピサイトが充実やしているのもその証左といえます。

もちろん少子高齢化による人口減少をみれば米の消費量は全体的には減りますが、食に対する意識は世代を問わず高まっています。味や安全性、栄養価や調理方法、家庭菜園や食育etc.主食であるお米も当然ながら例外ではありません。 家電を扱うお店でも炊飯器コーナーに随分と家庭用精米機が並ぶようになりました。

自分で精米して食べる人が増えている?
美味しくて経済的!?

日頃忙しいのだから、せめて気の休まる家での食事は美味しいものが食べたい、と思うものでしょう。 販売されている精米済のお米はその手間を省き、すぐに食べられるようにしています。 もちろん問題なく美味しく食べることができますが、お米は精米(白米)をしてから味がだんだん落ちていっているのも事実です。

さらにお米の消費量が少なければ、少量かつ購入頻度が増します。少量は価格面でも当然割高です。 消費に合わずに多めに買おうとすれば、経済的にやさしいですが、物理的に重荷になるうえ、食べきれないまま時間が経過すれば悪くしてしまいます。 こういったジレンマを解消する一つの案として「玄米で保存」し、消費量に合わせて「精米する」ということです。 少し多めに購入し、半月や1ヶ月分ごとに分けて都度精米していけばおいしく食べられ、かつ経済的にも優しいですね。 コイン精米はいろいろなところにあります。スーパーやホームセンターなど買い物ついでにも可能です。

農家と実家が農家でお米を融通してもらっている人がコイン精米機を使っているのでは?との疑問もあるかもしれません。 しかし悲しくも農業自体が大きく縮小しており、都市化が拡大し、そもそも親が農家という世代から子もしくは孫世代まで時代がすすんでいる昨今、それらが主流とはとても言えません。 つまりは農家でない、いわゆる「非農家世帯」が購入しているのです。
お子さんがいるご家庭でしたらちょっとした「食育」になるかもしれません。

人は合理的な面だけで行動するわけではありません。少なくとも玄米を見直す人、また新たに知った人が増えてきているのです。
だからこそ家族世帯の多い地域や集まりそうなお店に「コイン精米機」が設置されているのですね。

玄米ってそんなに簡単に手に入るの?
美味しくて経済的!?

もちろん、お米屋さんに行けば手に入れられます。また、農産物直売所のようなところにもあります。さらには大きな駐車場にコイン精米機が設置されているスーパーやホームセンターでも見かけます。そこで購入して精米して帰る人もいるわけです。 さらにはインターネットで見つけたり、知人や農家にツテがあったりであったり…。
「ツテ」って何やらハードルが高いように思えますが、わりと灯台下暗しとばかりに見つかったりします。実体験ですが、皆さん意外とお米のことって「当たり前」すぎて話題にならない、しないようです。まわりの人と情報交換してみると思わぬ収穫があるかもしれません。

きっかけはちょっとした"興味"や"こだわり"からやってみてもいい。ご自身のタイミングで精米したごはんを食べてみませんか??

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